2011年5月20日金曜日

林トモアキ作品以外で聖魔杯

とかいう題名の板が2ちゃんねるという総合掲示板でずいぶん前にありまして、既存の小説にファンが自分のキャラを参加させちゃうというコンセプトのけいじばんでした。
 そんで短い小説(?)を途中までしか書き込まなかったんですよ私。ということでちょっと当時書き込んだ分も含めて前後編掲載!!みたいな。

 物語は、「戦闘城塞マスラヲ」(角川スニーカー文庫 林トモアキ著)というライトノベルの舞台である、「聖魔杯」と呼ばれる大会。その参加受付所から始まります。主人公もここから大会に参加しました。主人公が受付所を後にしたあと、また別の参加者が・・・その者とは・・・・・・・


• 大会名
聖魔杯


• 大会期間


優勝者が決定するまで


• 参加資格


人間と、人間以外の自律した意思を持つ者のペア


• 参加者数


1512組


• 優勝資格


勝ち続けること


• 優勝商品


世界を律する権利と「聖魔王」の称号


• 副賞


神器・聖魔杯 (引用:wikipedia)

みたいな感じですね。ではどうぞ。




「うおっしゃ。ここじゃここじゃ。」


びゅん、という音と共に、忽然と二つの影が現れた。

「……ふぇ!えっ?え?え!?」

受付嬢は机の書類も携帯ゲーム機も取り落とし散らかし、きょとんとした。

何の前触れもなく、人影が二つ。風と一緒に出現した。

「てっ、転送魔法?で、でもこんな一瞬で・・・」

「あぁ?ちゃうちゃう。あんなもんとはちゃうちゃう」

と、片方の影、身の丈2メートルは裕に超える大男が、不機嫌そうに。

「……え、どこすかココ?ログハウス?」

次にもう片方、道着に袴の高校生くらいの青年が、きょろきょろと。

「……イメクラ?」

「違います!」

受付嬢はすかさず叫んだ。ついでに驚いたのもどっかへ消えた。

今の風と共に現れる芸当。魔法ではないらしい、いや、魔法でもあんな

コマ落としまがいの瞬間的な出現は見たことがない。以前、あの大強者が

強襲したときも、こんな「さんはい、ポン!」というような感じではなかった。

では一体いまのは…

「仙術よ。せーんーじゅーつ」

「せん・・・。あ」

気付いた。ボロボロで丈の短い着物姿。フワフワしたボールの

ようなモノが並んで付着しているチョッキ。六角形のブロックを、紐で

結んで額にあててある。

大自然の大奥において疾風の如く駆け回り、魔法とも違う外法を用いて

口から火を吹き姿を消し、森羅万象をその手で転がす。人は「彼ら」を

時に化物と、時に超越者と呼んだ。

「天狗!!」

「仙人ちゃ!!よお見れちゃ!鼻!鼻!」

怒鳴った大男は確かに、鼻も低いしちゃんとした初老の人間の顔だった。

「女の人が天狗って言うと、何かエロいな・・・」

ポソリと隣の青年が呟いた。

「エ・・・エロくありません!」

〈〈 続く 〉〉

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